急にお金を借りる必要に迫られ、消費者金融や銀行でカードローンに申し込み。でも、審査に通らないために借りることができなかった…そんな経験ありますよね。
お金を借りる心配に加えて、なぜ審査に通らないのかとイライラしてしまいます。
審査に通らない人は、次の理由で信用情報に傷がついている可能性があります。
・過去に金融事故がある
・他の消費者金融からのお金の借入がある
・他者への申込み記録が多い
お金を借りるためにはカードローンの審査に通らない原因を知った上で、通りやすくなる申込み方法が必須!
「ローンの借入金額を10万円以下にする」、「借入申込みは1社ずつ」、「審査に通りやすい中小消費者金融で借りる」などの通りやすくなるポイントを踏まえて申込みをしましょう。
今回の記事では「どうしてもお金を借りる必要があるのに、なかなか審査に通らない」という人のために、審査落ちの原因を解消してお金を借りる方法を詳しくご紹介します。
・審査に通らない原因
・お金を借りる前に、信用情報機関で自分の信用情報を確認する方法
・お金を借りる審査に通りやすくするコツ
・「審査が甘い・審査なし」の金融機関からのお金の借入れは要注意
審査に通らない人の多くは信用情報で落とされている!お金を借りる審査に落ちる原因
審査が通らない場合、ほとんどは信用情報で落とされています。
アイフルやプロミスなどの消費者金融系カードローンの審査に落ちた場合、なぜ審査に落ちてしまったのか、理由を知って改善しなければ他で審査に通過することはできません。
審査に落ちる主な理由3つを、順に確認していきましょう。
1.過去に金融事故を起こしている
カードローンの支払いを長期延滞している、債務整理中である、代位弁済(※)をしてもらっている、規約違反などをし強制解約をされている、などの金融事故を起こしている場合、カードローンの審査には落ちやすくなります。
さらに、金融事故はカードローンの支払い以外にも、クレジットカードの支払い遅延やスマホ機種の分割払い料金の支払い遅延なども含まれるので、注意が必要です。
この金融事故情報は、5年は消えずに残ります。
事故を起こして5年以内であればカードローンは難しいと考えた方が良いです。
※代位弁済とは…保証会社など利害関係のある第三者や、保証人でない親族や友人など利害関係のない第三者が、債務者に代わって金融機関に返済すること
2.他の消費者金融などから既にカードローンでキャッシングをしている
年収の1/3以上の金額を借りている人は、また申し込みしても審査に落ちる場合がほとんどです。
消費者金融では、「総量規制」という法律で、申込者の年収1/3までしか貸付ができないと決められているため、それ以上の借入を行うことはできません。
3.他社カードローンへの申し込み記録が多い
消費者金融は、短い間に複数の業者に申し込んでいる情報を確認した場合、「複数の他社に断られたので問題がある」と判断し審査を通さなくなります。
また、ある消費者金融に申し込み後、カードローン審査に落ちたので他の消費者金融にすぐ申し込みをする、というような事を繰り返していると審査に落ちるリスクが余計高くなります。
最低でも、2週間~1か月程度は間をあけて申し込みましょう。
「会社勤めで安定した収入があり、勤続年数もある程度長いのに、カードローンの審査に落ちてしまった」という人は、上記のように信用情報に何かしらの傷がついた状態になってしまっていることが考えられます。
信用情報は、信用情報機関に申請すればもらうことができますので、まずは個人の信用情報を確かめて審査に落ちる理由があったかどうかを確認しましょう。
理由が分からず通らない人は借りる前に信用情報機関で確認!
上記に当てはまらず、「心当たりがない」、「どうしてカードローンの審査に落ちてしまったかわからない」、という場合は、審査時に消費者金融などの各金融会社が利用している個人信用情報機関に、自分の信用情報を開示請求しましょう。
信用情報にはネット・郵送・窓口の3つの確認方法があり、ネット・郵送での開示請求はそれぞれ1,000円、窓口での開示請求は500円で可能です。
「審査に通らない」ということは何かしらの原因があるはずなので確認してみてくださいね。
消費者金融も銀行も加盟している3つの「信用情報機関」
信用情報機関は、JICC(日本情報信用機構)・CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)・KSC(全日本銀行個人信用情報センター)のつです。
JICC(日本情報信用機構)
(窓口)
東京窓口:〒101-0042 東京都千代田区神田東松下町14 東信神田ビル2階
大阪窓口:〒556-0011 大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70 パークスタワー17階
(郵送)
スマホから取り寄せ/コンビニのマルチコピー機から信用情報開示申込書をプリント
CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)
(窓口)
北海道:〒060-0003 札幌市中央区北3条西3-1-6 札幌小春ビル8階
東北:〒980-0021 仙台市青葉区中央4-2-16 仙台中央第一生命ビルディング7階
首都圏:〒160-8375 東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト15階
中部:〒460-0002 名古屋市中区丸の内2-20-25 丸の内STビル8階
近畿:〒530-0001 大阪市北区梅田3-4-5 毎日インテシオ5階
中四国:〒700-0907 岡山市北区下石井1-1-3 日本生命岡山第二ビル 新館4階
九州:〒810-0001 福岡市中央区天神1-2-12 天神122ビル7階
(郵送)
共通ダイヤル:0570-666-414
共通ダイヤルから信用情報開示申込書を取り寄せ/コンビニのマルチコピー機から信用情報開示申込書をプリント
KSC(全日本銀行個人信用情報センター)
(郵送)
郵送のみの対応です。
フリーダイヤル:0120-540-558(携帯電話・PHSからは03-3214-5020)
コンビニのマルチコピー機から信用情報開示申込書をプリント
どの消費者金融もJICCに加盟、その上で大手消費者金融はCICをプラスして加盟しています。
銀行はそれぞれ違っていますが、実際に審査を行う「保証会社」はJICC・CICに加盟していることが多いです。
そのため、下記表ではKSCのみの加盟となっていても実質3機関すべてに情報が渡っていることも多いので、参考程度にご覧ください。
では、申込みをしたい金融機関がどの信用情報機関に加盟しているのか、見てみましょう。
各金融機関の加盟信用情報機関
消費者金融
JICC | CIC | KSC | |
---|---|---|---|
アコム | ○ | ○ | × |
アイフル | ○ | ○ | × |
プロミス | ○ | ○ | × |
SMBCモビット | ○ | ○ | × |
セントラル | ○ | × | × |
フクホー | ○ | × | × |
銀行
JICC | CIC | KSC | |
---|---|---|---|
三菱UFJ銀行 | × | × | ○ |
みずほ銀行 | × | ○ | ○ |
三井住友銀行 | × | × | ○ |
りそな銀行 | ○ | ○ | ○ |
横浜銀行 | ○ | × | ○ |
スルガ銀行 | ○ | ○ | ○ |
イオン銀行 | × | × | ○ |
ソニー銀行 | ○ | ○ | × |
自分の信用情報の開示請求方法
信用情報は、実際に借入をせず消費者金融に申込みしただけの人も信用情報機関に登録される仕組みです。ここでは、信用情報機関で開示請求する方法をご紹介しますね。
JICC | CIC | KSC | ||
---|---|---|---|---|
インターネット | 開示方法 | スマホで開示請求、後日開示情報が郵送 | インターネットで開示請求し、インターネット上で開示情報を確認 | – |
手数料 | 1000円 | 1000円 | – | |
支払方法 | クレジットカード・コンビニ払い・銀行振込 | クレジットカード | – | |
必要書類 | 本人確認書類 | なし | – | |
郵送 | 開示方法 | 郵送で開示請求後、約10日で開示情報が郵送される | 郵送で開示請求後、約10日で開示情報が郵送される | 郵送で開示請求後、約10日で開示情報が郵送される |
手数料 | 1000円 | 1000円 | 1000円 | |
支払方法 | 定額小為替証書・クレジットカード | 定額小為替証書 | 定額小為替証書 | |
必要書類 | 本人確認書類 | 本人確認書類 | 本人確認書類(2種類) | |
窓口 | 開示方法 | 窓口で開示請求、その場で開示情報を確認 | 窓口で開示請求、その場で開示情報を確認 | / |
手数料 | 500円 | 500円 | / | |
支払方法 | 現金 | 現金 | / | |
必要書類 | 本人確認書類 | 本人確認書類 | / |
※本人以外の人が開示請求する場合は、法定代理人か本人の委任状が必要です。
開示情報の確認点
①申込情報
消費者金融、クレジットカード契約の申込の際に、消費者金融などが審査のために信用情報機関に照会をした記録が書いてあります。 照会件数があまりに多いと、消費者金融での新規借入やクレジットカード契約ができない可能性が出ます。 もしそれが消費者金融の審査に通らない理由だと考えられる場合は、6ヵ月後に再度審査を受けると良いです。
②延滞情報
信用情報機関に過去の延滞情報があると、新規の消費者金融系カードローンやクレジットカード契約が難しくなります。開示情報に「延滞」または「異動」(延滞と同意の用語)と記載されていたら、延滞情報が消えるまで5年間かかるので、それまで待ったほうが得策です。
知っておきたい「審査に通らない」を防ぐコツ!お金を借りるためには必ず確認
審査に落ちるという場合、上記で触れたとおり必ず何か原因がありますが、消費者金融側は直接何が原因となって融資不可の判断をしたかということは教えてくれません。
審査落ちしないためには、いくつかのコツがあります。
誰でも簡単にできることなので、どうやってもカードローンの審査に通らない…という人は、試す価値がありますよ。
10万円以下の少額で申し込む
初めての申し込みでいきなりキャッシング希望額を50万円!とするのはあまりにも無謀です。
基本的にカードローンで最初に与えられる利用限度額は年収の10%程度です。
たとえば年収400万円なら40万円となります。
しかし審査に落ちた原因がそれだけでない場合、カードローンの借入希望額を10万円にすると審査担当者の心証を害することがありません。
むしろ、「計画的・現実的にお金を利用する人だ」と好印象を持たれることがあるので審査にはとても有利になります。
借入先を同時に2社以上申し込まない
カードローンを申し込む借入先は、1度につき1社にしましょう。
消費者金融系カードローンの審査では、他の金融機関への申込み状況も確認されます。
一度に複数のカードローン申込みの記録が残っていると、金融機関側から「複数申込むほどお金に困っているんだな」と判断され、審査に落とされる可能性が高くなります。
審査に通らないかもしれないと、たくさんの消費者金融に申込みするのは逆効果。
よけいに審査が厳しくなってしまうので止めましょう。
カードローンの申込み情報は最大6ヶ月記録されますが、各消費者金融によって申込み情報の審査基準は違います。
別の会社に借入申込みをする場合は、数週間空けてから申し込んでみると審査に通りやすくなりますよ。
中小消費者金融に申し込みする
当然ですが、消費者金融でも大手になるほど審査基準が厳しくなり、審査に落ちる可能性が高くなります。
それに比べ、中小の消費者金融は独自の審査基準を持っており、金融事故を起こしていてもキャッシングできることがあるほど、柔軟な審査を行っています。
大手消費者金融でお金を借りたいけど借りれない…という人は、中小消費者金融での借入なら大丈夫かもしれません。中小でも即日融資が可能な会社もありますよ。
金融事故を起こしてから2年未満だと審査に落ちる可能性は高いですが、2年以上~3年以上経過すると審査は落ちにくくなります。
ローンで借りれる金額は10万円程度と少ないですが、そこでしっかり実績を積み、中小消費者金融から徐々に大手消費者金融に移行していくという方法も一つの手です。
大手ではお金が借りれない人にも、「独自の審査基準を置いている」、「柔軟に対応してくれる」など、審査ハードルが少しでも低い中堅・中小消費者金融は複数あります。
ここでは、日本貸金業協会の加盟がある消費者金融のみをご紹介しますね。
消費者金融業者名 | 特徴 | 実質年率 | 利用限度額 |
---|---|---|---|
セントラル |
|
4.8%~18.0% | 1~300万円 |
クレジットのニチデン |
|
7.30%~17.52% | ~50万円 |
フクホー |
|
7.30%~18.00% | 5~200万円 |
ライフティ |
|
8.0%~20.0% | 1,000円~500万円 |
関東信販 |
|
13.98%~19.98% | 5~99万円 |
フタバ |
|
14.959%~17.950% | 10~50万円 |
アロー |
|
15.00%~19.94% | ~200万円 |
スカイオフィス |
|
15.0%~20.0% | 1~50万円 |
エニー |
|
18.0%~20.0% | 1~100万円 |
それでも審査に通るか不安な人は、借入診断を利用する
それでも審査に通らないかもしれない…という人は、一度借入診断を利用してみましょう。
大手消費者金融系カードローンでは、インターネット上やアプリで、借り入れができるか簡単に分かる借入診断を行なっています。
借入可能かどうか最短3秒でわかる
特に、消費者金融系カードローンのプロミスでは、最短3秒で借り入れができるかが分かります。
プロミスの借入診断は、生年月日、年収、現在のお借入金額の3項目を入力するだけ!
借入可能な場合は、「お客さまの条件ですと、お借入可能と思われます。」と結果が表示されます。
名前や住所を入力せずに、カードローンの借入診断ができるので、気軽に借入の可否を知ることができますよ。
入力した情報のみでは判断できない場合は、続けて詳しく相談することも可能です。条件があえば、即日融資も可能ですので、相談してみてくださいね。
「審査が甘い」と宣伝する金融機関からのお金の借入は絶対NG
審査に落ちたからといって、日本貸金業協会の登録すらないような適当な消費者金融でお金を借りるのはやめましょう。
以下に当てはまるような消費者金融は「ヤミ金業者」の可能性が高く、絶対に利用しないでください。
「ヤミ金業者」の特徴
・受付が携帯電話の番号になっている会社
・金利が法外の設定になっている会社
・本人確認書類などを提出せずともお金を借りられるような会社
これらの会社がいわゆる「ヤミ金業者」と呼ばれ、審査基準が特に甘い傾向にあります。審査なしで借りたいと思っても、その一線だけは超えないよう注意して下さい。
絶対に借りれるカードローンや、絶対借りれる個人融資、借金まみれでも借りれる会社…などは悪質な会社がほとんど。無職でも審査なしで借りれる、即金で貸しますなどといった消費者金融はとても危険です。
どちらか分からない場合は、直接日本貸金業協会に連絡し、その消費者金融が加盟しているか確認するのがベスト。
お金を借りたい人は、「審査なし」などの広告に騙されず、安全にカードローンを借りることができる金融機関を選んでください。
まとめ
審査に落ちる理由
- 過去に金融事故を起こしている
- 他の消費者金融などから既にキャッシングをしている
- 他社への申し込み記録が多い
信用情報は、ネット・郵送・窓口で開示請求可能
ネット・郵送での開示請求はそれぞれ1,000円、窓口での開示請求は500円で可能。
審査に通りやすくする方法
- 10万円以下の少額でカードローンを申し込む
- 借入先を同時に2社以上申し込まない
- 中小消費者金融に申し込む
大手消費者金融では審査に通らないけど、お金を借りたい人なら
審査基準が柔軟な中小消費者金融がおすすめ。
ただし、「審査なしで即日即金」などをうたう消費者金融は「ヤミ金業者」の可能性大。
日本貸金業協会に加盟しているかを確認しましょう。
冠婚葬祭やイベントで急にお金が必要になったり、新型コロナ感染症などの影響で生活が苦しくなってしまった人もたくさんいます。お金を借りる審査に通らないときでも、安全な業者を見極め、通りやすいポイントを抑えて申込みしてください。
監修者(ファイナンシャルプランナー)からのアドバイス
