年金受給者がお金を借りる方法|即日借入可能なカードローンはどこ?年金収入のみでもOKな方法もご紹介

年金受給者がお金を借りる方法|即日借入可能なカードローンはどこ?年金収入のみでもOKな方法もご紹介

「人生100年時代」と言われる現代。
多くの方が、定年退職・リタイア後も、その後数十年にわたり生活していくことになります。

その多くが年金受給者として年金暮らしになる中で、医療費や急な出費など、何かとお金が必要になるケースはでてきますよね。
その時、「年金だけではお金が足りなくなるのでは?」と不安な方、「年金受給者でもお金を借りることはできるのか?」「収入が年金だけで借りれるのか?」と心配な方、色々といらっしゃるでしょう。

この記事では、以下のポイントについてわかりやすく解説しますので、年金受給者がお金を借りる場合の参考にしてみて下さい。

この記事でわかること
  • 年金受給者がお金を借りる方法
  • 年金受給者でもお金を借りることができるカードローン会社
  • 即日借入するための条件
  • 借入の注意点

この記事を読めば、年金受給者のあなたがお金を借りるための最適な方法が見つかるはずです。

目次

年金受給者がお金を借りることができる2つの方法

年金受給者がお金を借りることができる2つの方法


お金を借りるのに、多くの金融機関で必ず条件となるのが「安定した収入があること」
安定した収入とは、「毎月決まった収入があり、収入金額に上下変動があまりないこと」を指します。

そうなると、年金受給者で且つ年金収入のみで生計を立てている場合は金融機関での審査や条件が厳しくなり、お金を借りることが難しくなりますが、それでもいくつか方法はあります。

年金受給者がお金を借りることができる2つの方法
【1】年金受給者でも借りられるカードローン
【2】リバースモーゲージ

これから、上記の借入方法について詳しく解説していきますので参考にしてください。

お金を借りる方法【1】年金受給者でも借りられるカードローン

前述のとおり、年金収入のみで生計を立てている場合は、金融機関での審査や条件が厳しく、お金を借りることは簡単ではありません。
ですが、条件をクリアすれば一部金融機関では可能です。
借入条件として重要な年齢制限と共にまとめますので、見てみましょう。(※各社についての詳細は、後程まとめています)

貸付機関年金受給者の申込年金収入のみの年金受給者への貸付年齢制限
消費者金融系カードローン×74歳まで
銀行系カードローン○(一部)70歳まで
信用金庫の年金受給者専用カードローン69歳まで
JAバンクの年金受給者専用ローン75歳まで

お金を借りる方法【2】リバースモーゲージ

年金受給者がお金を借りる方法として、2つ目に挙げられるのが『リバースモーゲージ』。

リバースモーゲージ(Reverse mortgage)とは、自宅を担保にした融資制度の一種[1]。自宅を所有しているが現金収入が少ないという高齢者世帯が、住居を手放すことなく収入を確保するための手段。

引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

リバースモーゲージは、自宅を担保に銀行等の金融機関からお金を借り、それを毎月(または毎年)の年金という形で受け取ることができます。
融資額は契約時の担保評価額に応じて決められ、死亡後に自宅を売却して一括返済するのが一般的です。

一見するとメリットが大きいように思えますが、そこにはリスクを伴いますので、しっかり内容を見たうえで判断したい方法です。

リバースモーゲージのリスク

1、金利上昇リスク
2、評価額下落リスク
3、長生きリスク

1、金利上昇リスク → 融資金額が少なくなる、返済負担が増える
契約期間中に金利が上昇した場合、契約期間の途中で融資可能金額の上限に達してしまい、想定よりも融資金額が少なくなります。
また原則として、契約終了まで利息分は月々返済しなければならないため、金利上昇により月々の返済負担が増えてしまうということにもなります。

2、評価額下落リスク → 融資限度額が下がる
融資額は契約時の担保評価額に応じて決められていますが、契約後一定期間ごとに担保価値を見直します。
そこで評価額が下落した場合は、融資限度額を下げられたり融資が止められるリスクがあります。その際、借入残高が限度額を上回っていたら差額を返済しなければなりません。

また、担保物件の不動産価格が下落し売却金額が借入額に満たない場合は、相続人(子ども)が不足分の返済を負担することになります。

3、長生きリスク → 自宅を失い借金が残る
金融機関によっては契約期間(最終返済期限)が設けられているため、存命中に契約期間が終了した場合、そこで元金と利息を一括返済することになります。
一括返済できない場合は、自宅を売却して一括返済しなければなりません。
また、自宅売却で返済する際、売却価格よりも借入金残高が多かった場合には差額の借入金残高が残ります。
そうなると、自宅も失い、借金も残るということになってしまいます。

リバースモーゲージのメリット
・借入契約期間中は、その家に住み続けられる
リバースモーゲージのデメリット
・対象地域が首都圏、関西圏、地方の主要都市に限られている
・担保価値が土地のみとされる場合が多い
・一戸建てが主で、マンションなどは対象とならない(または条件が厳しい)

【受付終了・制度廃止】お金を借りる制度『生活福祉資金貸付制度』『年金担保貸付制度』

【受付終了・制度廃止】お金を借りる制度『生活福祉資金貸付制度』『年金担保貸付制度』

生活福祉資金貸付制度(緊急小口資金・総合支援資金)【令和4年9月30日で終了】

生活福祉資金貸付制度とは、新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減少し生活に困窮する方が、無利子でお金を借りることができる制度。
しかし現在は、以下の通りいずれも受付終了しています。

緊急小口資金及び総合支援資金(初回貸付)について、申請期間は令和4年9月30日で終了となりました。

引用元:厚生労働省「生活福祉資金の特例貸付 制度概要」

生活福祉資金貸付制度(緊急小口資金・総合支援資金)の制度内容

緊急小口資金総合支援資金
対象者新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、休業等による収入の減少があり、緊急かつ一時的な生計維持のための貸付を必要とする世帯新型コロナウイルスの影響を受けて、収入の減少や失業等により生活に困窮し、日常生活の維持が困難となっている世帯
貸付上限額20万円以内
※下記に該当する世帯は、貸付上限額を20万円以内とします。
・世帯員の中に新型コロナウイルス感染症の罹患者等がいるとき。
・世帯員に要介護者がいるとき。
・世帯員が4人以上いるとき。
・世帯員に新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、臨時休業した学校等に通う子の世話を行うことが必要となった労働者がいるとき。
・世帯員に風邪症状など新型コロナウイルスに感染した恐れのある、
・小学校等に通う子の世話を行うことが必要となった労働者がいるとき。
・上記以外で休業等による収入の減少等で生活費用の貸付が必要なとき。
(二人以上世帯)月20万円以内
(単身世帯)月15万円以内
据置期間1年以内
※ただし、令和4年12月末日以前に償還が開始となる貸付については、令和4年12月末日まで据置期間を延長。
1年以内
※ただし、令和4年12月末日以前に償還が開始となる貸付については、令和4年12月末日まで据置期間を延長。
償還期限2年以内
※今回の特例措置では、償還時において、なお所得の減少が続く住民税非課税世帯の償還を免除することができる取扱いとする。
10年以内
※今回の特例措置では、償還時において、なお所得の減少が続く住民税非課税世帯の償還を免除することができる取扱いとする。
貸付利子・保証人無利子・不要無利子・不要
お申込み先市区町村社会福祉協議会市区町村社会福祉協議会

年金担保貸付制度【令和4年3月末で終了】

年金担保貸付制度は、年金受給者に対して、年金受給権を担保として不意の事情により必要が生じた場合にお金を借りることができる制度。
こちらも、現在は受付終了しています。

年金担保貸付制度は、令和4年3月末で申込受付を終了しました。

制度廃止の背景として、次のように伝えられています。

年金担保貸付制度は、年金受給者の一時的な資金需要に対して、年金受給権を担保として小口の資金の貸付を行う制度として利用されてきましたが、生活費に充てられるべき年金が返済に充てられ利用者の困窮化を招くこと等の指摘を踏まえ、平成22年12月の閣議決定により廃止することとされました。

引用元:厚生労働省「年金担保貸付制度終了のご案内」

年金担保貸付制度の制度内容

対象者年金受給者
貸付金額10万円〜200万円(年間受給額の80%まで)
※用途が生活必需品の購入の場合は80万円まで
融資利率年2.8%
担保年金を受ける権利(受給権)を担保とする
※申し込み時に年金証書を預けることが条件。
保証人連帯保証人が必要
※信用保証機関に保証料を払えば不要。
返済方法福祉医療機構が年金支給機関から直接年金を受け取ることで返済となる。

年金担保でお金を借りるのはすべて違法

「年金を担保にお金を借りられます」などと宣伝して借入を勧誘することは、例外なく全て違法となっています。
制度廃止となり受付していませんので、ご注意ください。

年金担保貸付制度は、令和4年3月末で申込受付を終了しました。
年金受給権を担保とした金銭の借入申込を受けることは法律で禁止されています。
年金受給者の皆さまは 違法な年金担保融資 にくれぐれもご注意ください。

引用元:厚生労働省「違法な年金担保融資にご注意ください」

年金受給者(年金以外の安定収入あり)が借りられるカードローン会社紹介

年金受給者(年金以外の安定収入あり)が借りられるカードローン会社紹介


「お金を借りる方法【1】年金受給者でも借りられるカードローン」でも触れたように、アルバイトなどで年金以外にも安定した収入があれば、消費者金融や銀行でもお金を借りることができます。
ここからは、年金受給者が即日お金を借りることができるカードローン会社をご紹介します。

年金受給者が即日借入するための条件

まず「即日」お金を借りることができる金融機関は、消費者金融に絞られます。
さらに、年金受給者がお金を借りるためには、以下2つの条件をいずれも満たす必要があります。

・年金以外の収入がある
・65歳~70歳未満であること

年金以外の安定収入があれば年金受給者でも即日借りられるカードローン会社

年齢制限借入限度額金利審査時間
プロミス満18歳以上74歳以下500万円4.5%〜17.8%最短30分
アイフル満20歳以上69歳まで800万円3.0%〜18.0%最短25分
アコム満18歳以上69歳まで800万円3.0%〜18.0%最短30分
レイクALSA満20歳以上満70歳まで500万円4.5%〜18.0%最短25分
SMBCモビット満20歳以上74歳まで800万円3.0%〜18.0%最短30分

年金受給者(年金収入のみ)が借りられるカードローン会社紹介

年金受給者(年金収入のみ)が借りられるカードローン会社紹介


一方、年金収入のみの年金受給者がお金を借りることができるのは、次の3つの方法です。

銀行系カードローン
信用金庫の年金受給者専用カードローン
JAバンクの年金受給者専用ローン

一部をご紹介しますので、詳しく見ていきましょう。

年齢制限借入限度額金利審査時間
銀行系カードローン三井住友カード カードローン満20歳以上69歳以下900万円1.5%~15.0%最短5分
三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)満20歳以上65歳未満500万円1.8%~14.6%
J.Score満20歳以上満70歳以下1000万円0.8~15.0%
auじぶん銀行カードローン満20歳以上70歳未満800万円0.98〜17.40%
信用金庫の年金受給者専用カードローンシルバーきゃっする満60歳以上69歳以下50万円年14.6%
シニアきゃっする満60歳以上69歳以下50万円年14.6%
アクティブシニア満60歳〜完済時満80歳以下100万円年6.55%
JAバンクの年金受給者専用ローンJAバンク高知「JAシニアサポート」満60歳以上75歳以下で完済時80歳以下100万円年3.9%

銀行系カードローン

三井住友カード カードローン

三井住友カードのカードローンは、新しくリリースされた信販系の商品です。
審査時間5分と、非常にスピーディーです。

三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)

バンクイックの特徴は、「上限金利年14.6%」の低金利
以下のQ&Aにあるように、年金収入も安定収入としています。

Q. 収入が年金のみですが申し込みできますか?
A. お申し込みいただけます。原則安定した収入がある方であれば、お申し込みいただけます。

引用元:バンクイック公式サイト

J.Score(ジェイスコア)

みずほ銀行とソフトバンクが設立。
AI(人工知能)が判定する「AIスコア」に応じて借り入れの可否や金利、借入限度額が決まる仕組みが特徴です。

auじぶん銀行カードローン

auじぶん銀行カードローンの特徴は、「au ID所持者への金利優遇」があること。
au IDをお持ちの方なら最大年0.5%の金利優遇がなされます。
こちらもQ&Aで次のように記載されています。

Q 【じぶんローン】現在の収入は年金だけですが、申込みはできますか?
A お申込みいただけます。ただし、当行所定の審査結果によってご要望に沿いかねる場合があります。

引用元:auじぶん銀行カードローン公式サイト

信用金庫の年金受給者専用カードローン『シルバーきゃっする』『シニアきゃっする』『アクティブシニア』

信用金庫の年金受給者専用カードローンは、各信用金庫ごとに設けられており、説明が書かれているサイトも各信用金庫ごとになっています。
その信用金庫で年金を受け取ると、融資利率が年1.00%優遇されるなどのメリットがあります。

JAバンク高知「JAシニアサポート」

年率3.9%の低金利で借りることができ、最長10年の返済期間があるのが特徴。
ただ、お金を借りる条件として、

・JAで公的年金(国民年金・厚生年金・共済年金)を受給されている方

・JAに年金受給口座をご変更いただける方

とあり、農業を営んでいる高齢者など、JAで年金を受け取っている人に限られます

お金を借りる際に気を付けるべき注意点

お金を借りる際に気を付けるべき注意点


年金受給者がお金を借りる際に気を付けるべき注意点は、以下の3つです。

契約可能な年齢を超えると新規の借入はできなくなる

これまでお伝えした各カードローンの契約が可能な年齢を超えると、新規の借入はできなくなります。
カードローンの契約が可能な年齢は最大でも75歳。早いところだと65歳までという金融機関も。
しかも、「完済時の年齢が80歳以下であること」など、条件は厳しくなっています。

高齢の年金受給者へ貸し付ける金融機関もリスクを負いますので、しょうがないものです。
お金を借りる際には、各金融機関の契約可能な年齢に注意してください。

年金受給者を狙ったヤミ金に注意

中小消費者金融や国の年金担保の貸付を装ったヤミ金には十分注意が必要です。
以下に当てはまる場合はヤミ金の可能性が高いので、必ずお金を借りる前に確認をしましょう。

・年間20%を超える利息
・連絡先が携帯番号など、固定電話でない
・都道府県や資金業協会、財務局に資金業としての登録がない
・年金受給者でも特に審査もなく簡単にお金を借りることができる
・年金を担保にお金を借りることができる

クレジットカード現金化は危険!

高齢者によるクレジットカード現金化も問題になっています。

クレジットカード現金化とは
商品やサービスを後払いで購入するために設定されているショッピング枠を、現金を入手することを目的として利用すること。

よくある手口としては、利用者に商品(電化製品やパソコン等)をクレジットカードで購入させ、その商品を『手数料を差し引いた金額』で現金化業者が買い取るというものです。この手数料の分が業者の利益になります。
各クレジットカード会社は規約で現金化目的の利用を禁止していますが、法律的には限りなく黒に近いグレーのようです。
また、クレジットカード現金化業者には悪質なヤミ金業者も紛れているため、この方法は絶対に利用しないようにしましょう。

どこからもお金を借りることができず困ったら生活保護も検討しましょう

どこからもお金を借りることができず困ったら生活保護も検討しましょう


年金だけでは生活することができず、さらにどこからもお金を借りることができない状態に陥った時には、生活保護の受給も検討しましょう。

生活保護に年齢制限は設けられていませんので、誰でも受給可能です。
受給すると、最低生活費から収入を差し引いた金額が支給され(平均10〜20万円)、最低限の生活は営めるようになります。
生活保護を受給する場合、申し込み窓口は居住地域の福祉事務所です。

生活保護を受給するための条件
・収入が厚生労働省の定める最低生活費を下回っている
・病気などの事情により働くことが困難である
・公的融資などを利用してもなお生活が困窮している
・土地などの利用し得る資産を所有していない
・親族などから援助を受けられない

上記条件をクリアできたら受給資格がありますので、利用を検討してみてもいいでしょう。
ただ、生活保護の受給には様々な制限がありますので、受給するかどうかは慎重に決めましょう。
参照元:厚生労働省 公式サイト「福祉事務所」

いかがでしたか?
年金受給者でも、条件はありますがお金を借りる方法はあります。
「今はまだ大丈夫だが、この先に不安を感じる」という方も、急な金欠に悩まされることがないよう早めに情報を確認しておくことをおすすめします。

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